どう考えても自分にばかり仕事が集中していて不公平すぎる!
と感じることってありますよね。
私もサラリーマン時代は毎日のように理不尽さを感じながら、
「キィ〜〜ッ!!!」ってなっていました。(笑)
そんな時に試していただきたいのが、
目の前のタスクに必死になるのではなく、
一歩下がってこんなコトを変える努力をしてみること。
たとえ状況が変わらなくても、気持ちはかなり楽になりますよ!
もくじ
「仕事が集中する」をどう捉えるか
まず、自分にばかり仕事が集中する!
という人にはいくつかの共通の特徴があります。
それは…
・責任感が強い人
・クオリティが高く確実に仕上げてくれる人
・痒いところに手がとどく、気の利く人
・仕事のスピードが早い人
そう、つまるところ
仕事ができる人なのです。
優秀な人に仕事が集中するのは、
悲しいかないつの時代も変わらない理不尽な現象。
じゃあどうしたらもっと
効率があがるか…、
と考えるのは実は少し違います。
仕事ができる人が考えるべきは、
「仕事をいかにこなすか」ではなく
「仕事をいかにコントロールするか」です。
それはつまり1プレイヤーから、
マネジメントの視点を持つ人間になるということ。
つまり
もう一つ上のステージに進むということです。
仕事が集まる=仕事ができると評価されている状況を、
ただ目の前のタスクに追われて疲弊して終わらせるのか、
次のステージへの過渡期として新しいスキルを磨く期間と捉えるか。
これで今後あなたの社内的な立場は大きく変わってきます。
優秀な作業マシーンになるのではなく、
仕事をマネジメントできる人間になる。
まずはこの意識をきちんと持つことが大切です。
いかに自分でやるか、より…
そして次に意識したいのが、
すべて自分でやろうとしないということです。
仕事が集中する人というのは、
「自分がやらねば!」という責任感が人一倍強い人たち。
その意識があるからこそ、
いつまでも自分の手元からタスクを手放すことができません。
ですが次から次に降りかかる仕事を、
すべて自分で抱えていたら、いつか糸が切れたように
プツンと頑張れなくなってしまう時がきます。
『いかに自分でやり遂げるか』ではなく、
『いかに人の力を使うか』に意識を変えていきましょう。
自分に仕事が降ってきたら、
いかにその仕事をほかの人に振り分けられるか。
自分の手元にボールを残さないのが基本です。
チーム内に業務を分担できる人がいるのであれば頼み、
立場的に難しければ上司を巻き込みましょう。
「こういうタスクがあるのですが、
Aさんの得意分野なのでぜひ力を借りたい。」
「今ある業務のうち◯と△を優先しなくてはならず、
□はどなたかのサポートを検討頂けないでしょうか」
といった感じです。
たまに人の力を借りる=出来ない人間と思われる、
という方もいますがそれは全く逆です。
優秀な人ほど人を頼るのが上手く、
自分の手は極力動かさずに仕事を進めていくものです。
完成度はあなたの思う6割で良い
もし自分が上司なら、
10言って1しか汲み取れない人よりも、
1言って10理解してくれる人に頼みたいですよね。
すべて言わなくても分かってくれる、
痒いところに手がとどくようにこんなところまでカバーしてくれる。
仕事が集中する人というのは得てしてこんな人です。
つまり
あなたに頼むと「ラク」なのです。
でも仕事量が不公平と感じているのであれば、
言われていないことまでわざわざ気を利かせてやる必要はありません。
「きっとこういったデータも欲しいはず」
「プレゼンのことも考えてアニメーションも付けておこう」
気になる点をすべてカバーしてはじめて、
あなたにとって100点の出来に思えるかもしれません。
ですが他の人の100点はあなたの50点位なのだ、
ということを覚えておきましょう。
細部までに完璧にして「
気が利く・ラク」と思われることと、
本当に必要な部分をきちんと押さえていることは全く別の次元です。
基本的に後者ができているなら問題ないのです。
とはいえ言ったことだけしかやらない奴、
にならないよう
60点の完成度を目指しましょう。
60点の完成度で良いので素早く仕上げて、
とにかく早く依頼者にボールを投げ返すこと。
自分のところにタスクを留めないことが重要です。
それでOKなら仕事は4割早く終わるわけですし、
仮に戻しがあったとしても、
100%仕上げてから修正が入るよりよっぽど手間が少なくてすみます。
あなたがやらなくても誰かがやる
そして実はもう一つ、
仕事量が集中してしまう人に共通する最大の特徴があります。
どんなに仕事の依頼がきたとしても、
自分でこなせる的確な量だけ引き受けていれば
「自分にばかり仕事がきて不公平だ!!」
なんて思ったりはしていないはずです。
そう…その特徴とは
『断らない』ということです。
「いやいや何を言ってるの、断れるわけないでしょ」
と思われるかもしれません。
そういった言葉が条件反射で出てくるのも、
仕事が集中する人の特徴です。
根本にあるのが周りからの評価なのか、
使命感なのか、はたまた社内的立場なのは別として、
仕事が集中する人は皆「断る」という選択肢に
拒絶反応を示します。
だから断るという選択肢がハナからありません。
でも考えてみてください。
「頼まれたら断ってはいけない」
という常識は本当に存在しているのでしょうか。
会社で働くってそういうものなんだよ、
と自ら勝手な思い込みをしていませんか?
あなたが羨ましいと感じる
仕事量が少ない人たち・早く帰宅する人たちも、
あなたと同じようにすべての仕事を引き受けていますか?
仕事を依頼する立場の人は、
「この人は断らない、なんだかんだやってくれる」
という人をキチンと識別しています。
そして「ちょっと無理な依頼、急な案件」は、
必ずそういった人たちに狙いを定めて依頼をします。
「君しか頼める人がいないんだ」
とよく言われるのであれば要注意です。
そして受ける側のあなたも
「私しかいないならやるしかない…!!」
と使命感に駆られ結局引き受けてしまう。
この繰り返しが「仕事の一極集中」を生み出します。
断るということは決して悪いことではありません。
自分の状況を正しく把握し、
クオリティを担保出来る仕事量を守ることは
ビジネスパーソンの基本です。
あなたのキャパシティは100%しかないのです。
120%、140%と仕事量に合わせて
自分の容量を増やしてはいけません。
あなたがやらなければ
他の誰かがやるだけの話なのです。
会社にはあなたの変わりはいくらでもいるのです。
誠意を持って断ることも学んでいきましょう。
結局のところこれがすべて
これまでの話をまとめると…
・仕事をこなすスキルよりコントロールするスキルを磨く
・いかに自分でやるかより、いかに人にお願いするか
・完成度は60%で十分。「言われたこと+1」程度で良い
・断ることは悪ではない。誰か他の人がやるだけの話
これらはつまり、
目の前の仕事を必死にこなすという
受け身の体制から、
自分自身で仕事をコントロールするという
攻めの体制に転じるということ。
仕事や人に振り回されるのではなく、
他でもないあなたが軸となって、
業務の主導権を握るという意識をもつことです。
仕事が集中するほど優秀なあなただからこそ出来ることです。
ぜひ今日からでも実践してみてくださいね!]]>